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月別アーカイブ : 1月 2010

生きるのがつらい。―「一億総うつ時代」の心理学

 

『生きるのがつらい。―「一億総うつ時代」の心理学』

  諸富 祥彦 著
  平凡社新書 刊
 
ポジティブシンキング(前向き思考)をすんなり受け入れて、そのまま成功したり、良い人生を手に入れる人は確かにいます。

でも、どうしても無理をしているようで、逆効果になっているような人もいるのです。

「前向きにがんばろう!」
 → (これ以上がんばらないといけないのか… どこまでやればいいのだろう。苦しいもうギリギリだ)

「自分を受け入れましょう」
 → (自分が嫌い。受け入れようと思っているのにできない。そんな自分が受け入れられない。全部ダメ)
    
言っていることが、自分を追い込んでしまうのです。
こちらの方が、日本人には多いのではないでしょうか。

この本は、反ポジティブシンキングの思想で書かれています。
 
悩みがあるなら、悩みから逃げずに徹底的に悩み抜けと言います。
問題があるなら、解決しなくてもいい。
弱音を吐けばいい。
生きるのはつらいのが当たり前。

現実のつらさををつらさとして、ありのままに受け入れたときから、その人の人生がはじまる。
 
大変なときは、大変なのです。
それを受け入れないことには、何も変わりません。

できもしないポジティブシンキングに煩わされるより、よっぽど心が癒されます。

ニュートラルになって、すべてを受け入れる準備ができたときに、ポジティブシンキングで前に向かって進んでいけばいいのです。