『生きるのがつらい。―「一億総うつ時代」の心理学』
諸富 祥彦 著
平凡社新書 刊
ポジティブシンキング(前向き思考)をすんなり受け入れて、そのまま成功したり、良い人生を手に入れる人は確かにいます。
でも、どうしても無理をしているようで、逆効果になっているような人もいるのです。
「前向きにがんばろう!」
→ (これ以上がんばらないといけないのか… どこまでやればいいのだろう。苦しいもうギリギリだ)
「自分を受け入れましょう」
→ (自分が嫌い。受け入れようと思っているのにできない。そんな自分が受け入れられない。全部ダメ)
言っていることが、自分を追い込んでしまうのです。
こちらの方が、日本人には多いのではないでしょうか。
この本は、反ポジティブシンキングの思想で書かれています。
悩みがあるなら、悩みから逃げずに徹底的に悩み抜けと言います。
問題があるなら、解決しなくてもいい。
弱音を吐けばいい。
生きるのはつらいのが当たり前。
現実のつらさををつらさとして、ありのままに受け入れたときから、その人の人生がはじまる。
大変なときは、大変なのです。
それを受け入れないことには、何も変わりません。
できもしないポジティブシンキングに煩わされるより、よっぽど心が癒されます。
ニュートラルになって、すべてを受け入れる準備ができたときに、ポジティブシンキングで前に向かって進んでいけばいいのです。
